オススメ!写真・動画撮影

みなさま、こんにちは。

今回はご自宅での写真・動画撮影を強くオススメします!というお話をします。

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気になる症状があるときは、写真・動画撮影がおすすめ

普段診察する際に僕たちは問診から行ないます。

そして、なにか症状がある場合、具体的にどんな様子だったかをお伺いします。

ワンちゃん、ネコちゃんの症状を言葉だけで表すのは難しい

その際、飼い主さんはとても頑張って説明してくださるのですが、言葉で表現するのが難しいケースが多いです。

・例
昨日、突然発作を起こしました。
→前兆はあったか、持続時間、姿勢、意識の有無、初発か再発か、終了後の様子はどうかetc…

このようにその時の状況を詳しく聴取して診断を進めていくのですが、これをすべて客観的に表現するのはとても困難です。

特に初発の場合、飼い主さんもパニックになるので余計に客観的な評価ができなくなります。

そこで、オススメするのが写真・動画の撮影です。

ご自宅では手の届く場所にスマートフォンがあるはずなので、撮影すること自体はハードルの高い行為でないと考えています。

ここで問題になるのが、冷静に撮影ができるのか、ということです。

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そもそも、気になる症状がごく短時間である場合や、いつ発生するかわからない場合は撮影すること自体が困難です。

また、目の前でワンちゃん・ネコちゃんが苦しそうにしているのに動画を撮るという行動にネガティブな印象を持たれる飼い主さんもいらっしゃいます。

ワンちゃん、ネコちゃんの症状を撮影すると、診察に役立つ

しかし、撮影ができた場合は診断を進める上で重要な情報が一気に増えるため、可能であるならば撮影していただくことを僕は飼い主さんに強くすすめています。

また、動画だけでなく写真撮影もおすすめします。

特に、皮膚疾患の症状や病変の分布下痢や嘔吐をした際の吐物や糞便の性状など、これらも写真を撮っていただけると診断を進める際にとても役立ちます。

さらに、写真を撮っておくと経時的な変化を認識しやすくなります。

僕も普段の診察の際に頻繁に病院用スマホで写真を撮っています。

カルテに病変の性状や分布を記載するのと同時に写真を撮って残しておくことで治療反応を客観的に評価できます。

今回はご自宅での写真・動画撮影についてお話ししました。

もちろん、撮影できなければ診断が不可能というわけではないので、あくまで可能ならば撮影してくださいというお願いです。

実際にここ数年で、ご自宅での様子を撮影してくださる飼い主さんが増えました。

なかには僕がお願いする前に撮影してくださる飼い主さんもいらっしゃいます。
大変助かっております。

ワンちゃん・ネコちゃんは自分の症状を訴えられないので飼い主さんにお話しを聞いて診断を進めていきます。

動画や写真撮影が診断を進める上で非常に有用であることを認識していただき、病気の早期発見や早期治療に役立ってくれることを願います。

文責:獣医師 小川