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みなさま、こんにちは。
本日は肥満についてのお話をしたいと思います。

「うちの子、何キロくらいの体重がベストですか?」
この質問を非常によくお受けします。
でもこれ、とても難しい質問なんです。

そもそも自分のワンちゃん・ネコちゃんが肥満であることを認識していない飼い主さんが非常に多いので、この質問をしてくださる飼い主さんは体重管理に意識が向いている優秀な飼い主さんです。
しかし、体重何キロがベストかと聞かれると回答するのが難しくなってしまいます。
それはなぜか?
個体差が大きいからです。

同じ犬種でも個体によって骨格が異なるため、成犬時体重には差が生じます。
さらに、ケネルクラブ等に登録されていない犬種やミックスの場合、体重の目安すら調べようがなくなってしまいます。

そこで活用したいのがボディコンディションスコア(BCS)です。

スクショbcs犬猫

 

 

 

 

 

 

 

 

 
※ROYALCANIN犬と猫の栄養成分辞典 より引用

これを参考にして実際に触ってみることで現在のBCSを評価し、6以上の子は適正体型に近づけるための指導をおこなっています。
つまり、その子にとっての適性体重は適正体型になった時の体重である、と考えていただけると良いです。

今回は、肥満を認識するための適正体型・適性体重についてお話しさせていただきました。
今後、肥満による疾患のリスクや実際にどうやってダイエットを進めるかなどをお話しさせていただく予定ですので、そちらも合わせて読んでいただけると幸いです。

文責:獣医師 小川

みなさま、こんにちは。

『エビデンス』最近よく聞きますね。

新型コロナウイルスに関する報道等で多用されているエビデンスという言葉。

僕たち臨床獣医師にとっても診療を組み立てる上で非常に重要な要素です。

では、この『エビデンス』とはそもそも何?ということについてお話ししたいと思います。

Evidence・・・証拠、根拠

辞書を引くとこんな意味が出てきます。

僕たちが使用する場合、『診療する際にその治療をおこなう根拠』という意味で使っています。

では、どのようにしてその根拠を決めているのか。

また、エビデンスのレベルってなんなのか。

図1 

 

 

 

 

※Minds診療ガイドライン作成の手引き2014より引用

 

こんな感じです。

はい、カタカナが多くて難しいですね。

エビデンスレベルはⅠが最も強く、Ⅵが最も弱いという順番です。

ここで注意したいのが、このエビデンスレベルは研究の分類による結論の強さの一般的傾向を順位付したものだということです。難しいですね。

つまり、エビデンスレベルがⅠだから確信をもって推奨できる、というわけではなく様々な要因を総合的に判断する必要がある、ということです。

例えば、研究デザインはとても良くても海外の報告しかなくて、日本とは飼育犬種が全く異なる場合(ヒトなら人種が異なる場合)、遺伝的な違いにより日本国内では当てはまらないというケースが発生します。

逆に、エビデンスレベルの高い研究がないからといって、その知見が信頼できないわけではありません。僕も実際に専門医の個人的な意見(エビデンスレベルⅥ)を参考にして診療を組み立てることがあります。

少し長くなりましたが、僕たち臨床獣医師にとってはエビデンスレベルが高い研究結果を推奨できるならする。しかし、必ずしもそれがすべてではない、というイメージです。

 

『その子その子の診療を組み立てる上で、エビデンスに基づいた治療を提供するのは大事、けれどエビデンスレベルが高いものが必ずしもその子にとっての正解とは限らない。』

まとめるとこうなります。

 

今日はエビデンスってなに?というお話でした。

使用する状況によって若干ニュアンスは異なるのですが、獣医療の現場で使う際のイメージをお伝えさせていただきました。

エビデンスに基づいた治療をするが、エビデンスのみに振り回されずにきちんと個々の症例を診る・・・

基本中の基本ながらもとても重要なことなので、僕たちも常にここに立ち返り日々の診療を行わないといけませんね。

 

文責:獣医師 小川

みなさま、こんにちは。
梅雨も明けていないというのに猛暑が続いていますね。
というわけで、今年も熱中症に注意したい季節がやってきました。
毎年、本格的な夏に突入する前に熱中症を疑うワンちゃん・ネコちゃんを診察する機会が増えます。
最も多い理由がエアコンをつけていない、です。
夏本番になると人間が暑さに耐えられないので僕たちが注意喚起をするまでもなく、エアコンが動いています。
しかし、この時期は風通しをよくすると人間はなんとか耐えられてしまうのです。
この、人間がギリギリ耐えられる環境というのはワンちゃん・ネコちゃんにとっては限界を超えてしまっています。アウトです
メカニズムとしては、人間は体表面に汗をかくので風通しが良いと汗が気化して体温を下げることができます。加えて、人間は暑いと半袖です。
一方、ワンちゃん・ネコちゃんは体表面に汗をかけないので風が吹いても体温は下がりません。加えて、全身皮毛に覆われているので高体温になるとなかなか下がりません。
想像してみてください。暑い部屋、窓を開けて風通しは良い。でもそこにいる自分は厚手のコートを着ている・・・アウトですね
このように、高体温を招きやすいワンちゃん・ネコちゃんの体温を調節するためには室温自体を管理する必要があり、エアコンをつけてもらうのが最も効果的です。
熱中症は軽度の場合、元気消失・食欲不振・嘔吐・下痢等を起こし、重症化すると呼吸促迫や意識障害、多臓器機能障害を引き起こし、最悪の場合は死に繋がる可能性のある病気です。
人間が耐えられる限界と、ワンちゃん・ネコちゃんの限界が異なる点を理解し、熱中症予防に努めて頂けると幸いです。

文責:獣医師 小川

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こんにちは。

早いもので今日からもう12月ですね。

ついこの間まで、まだまだ暑いなと思っていたのに急に冷え込み、気温の急変に振り回されています。

この急激な気温の変化は、心臓病などの基礎疾患を抱えている子たちあるいは普段は元気な子たちにとっても体に負担がかかります。

実際に、寒くなってから体調を崩した子たちが来院されているので、ワンちゃん、ネコちゃんの様子がおかしいかなと感じたら早めの受診をお勧めします。

さて、11月を振り返り、16日、17日の2日間大阪で開催されていた第40回動物臨床医学会記念年次大会に今年も参加してきました。

毎年、2日間みっちりと専門医の講義や症例報告を聴くことができるのでとても良い刺激になります。

獣医療は日々めまぐるしく進歩するので、アップデートした知識を皆様に提供できるように精進いたします。

文責:獣医師 小川

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7月6日、7日に東京で開催された獣医がん学会に参加してきました。

ここ数年は必ず毎回参加しているのですが、今回も内容が盛りだくさんでした。

獣医腫瘍学のスペシャリストたちから多くの刺激と知識を頂き、日々の診療に反映できる様に尽力します。

また、学会参加に伴い7月5日〜7日の診察が不規則になってしまいご迷惑をおかけいたしました。

本日より通常通りの診察に戻っております。

文責:獣医師 小川幸佑

皆さん、おはようございます。
4月になりましたが、少し寒い日が続いていますね。

毎年4月から6月は、狂犬病予防接種月間です。
生後91日齢以上のワンちゃんは、法律で狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。
ワンちゃんの体調がいい日に、必ず接種するようにしましょう。

※ワクチン前の3日および後の1週間はシャンプー等は避けましょう。
※ワクチン受付は午前は10:30まで、午後は18:00までです。
※ワクチンとワクチンの間は、最低1か月あけてください。
詳しくは当院までお尋ねください。

皆さん、こんにちは。

お散歩で外に出るワンちゃん、ニャンコちゃんのノミ・ダニ予防はお済みですか?

マダニは、主に春~秋にかけて活発に活動しますが、最近は真冬でも活動することが確認されています。

マダニは様々な病気を媒介し、吸血されるとSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という恐ろしい病気に感染する場合もあります。
これは人間が吸血された場合も同じように感染し、京都でもSFTSによる人間の死亡例が報告されています。

最近は、お外に出るワンちゃん・ニャンコちゃんの飼い主さんはノミ・ダニ予防を通年で行なわれる方が増えてきています。
まだノミ・ダニ予防をされていない方や、冬季は休薬されている方は、通年での予防をおすすめいたします。

お薬には、飲み薬タイプとスポットタイプ(液体を体に滴下するお薬)があります。
予防について、詳しくは当院までお気軽にお尋ねください(fourleafclover)

皆さん、こんにちは。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
本日は、ワンちゃん・ニャンコちゃんのドライフードの保管方法についてのお知らせです。
暑い日が続き、気温や湿度が上がって来たら、ドライフードの保管方法には要注意です!
特に大きなフード(ワンちゃんの8kgのフード、ニャンコちゃんの2kgのフードなど)をお使いの方は、出来るだけ小分けにしてなるべくフードが空気に触れる機会を減らすことで、新鮮さを保つことができます。密閉できる袋やタッパーに小分けに移して、温度・湿度の低い冷蔵庫等に保管されるのもおススメです(給餌の際はフードを常温に戻してから与えてください)
「最近、なんとなくいつものフードの食いつきが悪い・・・」と思われる方は、是非参考にしてみてください。

皆さん、こんにちは!

今日の亀岡市は初夏のような1日でしたね。

季節の変わり目でこういった暑い日や寒い日が続くと、下痢になるワンちゃん・ニャンコちゃんが増えてきます。
いくら風通しを良くしても、部屋の湿度が高いとワンちゃん・ニャンコちゃんにはストレスになってしまい、熱中症になってしまう場合もあります。
気温の高い日などには除湿機やエアコンのドライ機能を使って、湿度を低めに保ちましょう。
下痢や嘔吐などの体調不良の場合、治療開始が遅れれば遅れるほど完治までに時間がかかってしまいます。
いつもと違う様子があれば、様子を見るのではなく早めの受診をオススメいたします。

だんだんと暖かい日が増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ、ノミダニ・フィラリア予防の時期が近付いてきました。

お外で草むらなどに近づかれるワンちゃん・ニャンコちゃんは特に、早めのノミダニ予防開始をオススメいたします。
また、フィラリア感染症は蚊が吸血を始める1か月後から、蚊がいなくなってから1か月後までが予防期間となります。
この地域では毎年、5月中旬から12月中旬までの計8回の予防薬投与を推奨しております。フィラリア予防は投薬開始前に必ず血液検査が必要となります。(5~10分ほどですぐに結果が分かる検査です)

投薬開始時期に近づくと外来診療が大変混み合うことが予測されますので、ひとまず早めにフィラリア検査にご来院いただくことをおすすめいたします。